ゴールドムーン

天気読みをする彼女 山と海と空は水で繋がっている そうかもしれないな そんな世界を黄金の満月が照らす 僕は小舟で河を下る途中 僕が月を見ているのだが 月が僕を見ているような 何だか見守られているような 小舟はゆっくりと河を下り やがて海へ出る 潮は…

brand-new-letter

外壁に蔦が絡まるビルの2階 老舗の珈琲店 気難しいマスター 何時もエリックサティが流れてる アイリッシュコーヒー プリーズ 何だかとても 疲れていたけれど 窓際で 陽光を浴びて輝く 葉脈を眺めていたら ちょっと幸せな 解像度 まだ 見える まだ 聴こえる …

september

暑くも寒くもない とても晴れた日の午後 川までの道を歩く途中 爽やかな風が吹いてる 向日葵 夏の名残り 少し惜しむように まだ 咲いてる piece peace 小さく手を振る 暑くも寒くもない とても晴れた日の午後 緩やかな傾斜の先に ゆっくりと水が流れてる 秋…

today

今日は誰とも会っていないな 今日は誰とも話をしていないな 今日は部屋から出てないな 水槽の魚が共食いを始めた レインコートがないな レインブーツがないな 空が落ちてきて 昼が夜になって 雨はざーざーと降り 風はびゅーびゅーと吹き 潜在的に既にあった…

蔵出し

フジロックのタイミングで やはりグズグズしていたら なんか出てきた happy.ap.teacup.com

ミツバチとエトセトラ

豪い雨に降られ 酷い暑さに項垂れ 熱い波にさらわれ 厳しい視線に晒され 強い風に煽られ 時間に追われ ニュースを見てる 希望のメッセージを送れないな 希望のメセージが届かないな 路上でミツバチが死んでいる

Lost Sky Diary

天空を失った 僕ら 空を仰げない それでも 見えないシャッターで 閉ざされた この街で 地べたを這いつくばって 這いずり廻って スペースを見つける フリースペース そこを拡張することが 2021年夏 8月の課題 問題は山積み 宿題は手付かずだけれど 想像して…

羨望

脆弱な あまりにも脆弱な僕ら 政治の腐敗 経済の破綻 自然の脅威に晒され 問い直す 隔離 人権 南京錠 危機的状況における 特効薬は 現在のところなさそうだ 社会規範を刷り込まれ 内在化する私という思考 疫病 地震 津波 豪雨 気候変動etc 危機的状況におい…

夏詣

蝉の声を聴きながら 茹だる様な暑さの中 石段を登る 汗だくになりながら この町で一番高い場所へ 冷房の効いた部屋でネットの生活は 快適ではあるが 実感が乏しくていけないな この場所で一番高い場所で シャラリーンシャラシャラと 音がするので 見上げると…

再会

息苦しくて エタノールの部屋を出て 漂白剤の街を抜け出して 呼吸をしたいがために メトロに乗って 30年前の新宿へ 午前零時 コマ劇場前では 口から火を吹くファット 花を売る女 アコーディオン パントマイムをするスリム 詩を読む青年 白塗りの劇団員 聖歌…

終末と週末

名もなき市井の週末ですが これだけ暗いニュースが多いと これだけ嫌なニュースが続くと 明るい未来を描きにくかったりして ヤバイ夜の週末に終末の臭いを嗅ぐ そこから逃げるかのように 大人買いした蒲焼さん太郎シリーズでビール 黄色い電車での通勤途中に…

天使

バイアスがかかっており バイパスが閉じている そのため 魚になって夜を泳いでいたら 水槽が膨張して BANGと弾けて 危うく死ぬところでしたが それでも 朝になれば コーヒーを飲みたくなり タバコを吸いたくなり 気分が悪いまま 寝ぐせのまま 顔も洗わず そ…

トロッコ列車

加速する情報化のスピードに既に取り残されている 田んぼに水が張られ 緑色の稲が風に揺れている 加速するデジタル化のスピードに既に振り落とされている クローバーが咲き その周りをモンシロチョウが飛んでる 僕は 正確な円を描けない 僕は 正確な線を引け…

heavy air

ある男がきれいな水を探し求めていたんだよ 彼らは水を売って暮らしてる 彼らの顔は見えない 彼らの声は聴こえない 彼らと集団により ある男は追放され 監視され 孤独の中 死んだ 重い空気に世界が徐々に動かくなる 重い空気に世界が徐々に動けなくなる 重い…

5月の風

空のように笑って 雨のように泣いて 水のように流れて 何時の日か僕ら 風になるのだな 陽射しを浴びながら 自転車で坂を下る途中 遠くに海が輝いている

砂の絵

海辺で遊んでいたんだよ そう僕ら笑っていたんだ 子供の頃の記憶は 砂の絵のよう 波にさらわれ 消えてく 子供の頃の記憶は 砂の絵のよう 風に吹かれて 消えてく 波間に 光る輝きも やがて雲におおわれ 消えてく 空が暗くなったんだ 深夜に現れる スクリーン…

「る」→「じ」

じじい ジジイ 言わずもがな 超高齢社会 仕事柄 介護職の方とのコンタクトがあったり 自分の両親のことを考えたりする なかなか毒蝮三太夫さんにはなれない この表記 昨今の放送コード?倫理コードにひっかかるかも なかなか難しい毎日 ヒジョーニキビシー時…

春のせい

青い空の光は 眩く 空に浮かぶ 儚くも死んでしまった人達 マスクの下 空の上 何だかここ1年 寝ていたり 座っていたり それでも 春の匂いに誘われて 立ち上がり 部屋を出て 歩き出す ウメ モモ サクラ ぶつぶつ ひとりごと アスファルトの上 コンクリートの遊…

分断

僕は 白い部屋にいる エタノールの臭いがする 保護されているのか 隔離されているのか モニターには アニメーションが映し出されている 青い空を 無数の黒い鳥が 覆いつくし 昼が夜になり 黒い鳥の糞尿を 貪る 白いネズミが 埋めつくす 僕は 白い部屋にいる …

夜の散歩

夜がゆっくりと深く更け 今日はblue moon 夜の散歩では 通勤と同じコンビニまでの道が まるで 別人みたい コーヒーとタバコを買って帰るだけだけど 同じ道 違う顔 途中で月を見上げる 月が僕を見ている 夜がゆっくりと深く更け 今日はblue moon 散歩の途中で…

連鎖

オリーブの樹が枯れ始めています 原因はまだ分かっていません オリーブの樹が枯れ続けています 原因はまだ分かっていません

すいません またやっちまった 散文は こちらです あはっ

たまには ゆるゆると こんな時代ですし https://happy.ap.teacup.com/applet/yuuta-shizin/200501/archive?b=40

もとい

たまには ゆるゆると こんな時代ですし https://happy.ap.teacup.com/applet/yuuta-shizin/200501/archive?b=40

散文

エッセイも よろすくお願いいたしマンモス file:///C:/Users/yuuta/Desktop/%E6%86%82%E5%A4%AA%E3%81%AE%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%95%E3%81%8B%E3%81%95%E3%81%BE%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%BB%E3%82%A4%20-%202005%E5%B9%B41%E6%9C%88%E3%81%AE%E8…

群青

愛し愛される 幻想 染し染される 現実 世界がその表情を 変えても 彼女は希望を歌い 僕らはダンスを踊る なぜなら 世界は群青だから

一瞬と永遠について

琥珀色の風が ライ麦畑を撫でる黄昏 その上で 青と黄色が混ざる 緑色の空を見て 嗚呼 僕は生きているんだな 緑色の空の上で 空と宇宙の渚から 星屑が 雪のように 静かに柔らかく 君の肩に 嗚呼 僕ら生きていくんだな

neurotic summer

炎天下 アスファルトの上 僕は 落とし物が見つからない 探し物が見つからない 記憶はいつもあやふやで ラプソディーにかき消され 君の声が聴こえない 曖昧な足取り 駅前開発により区画整理された埋め立ての街で 監視カメラが僕を見ている 隠れる場所がない …

始まりの声

無邪気な空が無慈悲な空に 仰いだ尊さが終わりの儚さに 非日常に日常を見る 日常に非日常を見る 何度目かの始まりの声が聴こえ 無慈悲な空が無邪気な空に

冬から春へ

2両編成のローカル列車 16歳の冬の日 駅までの道を歩く 学校に行けなくなり 皆とは違う生き物になって 乗り換えで1時間に2本のローカル列車を待つ 奇異の目にさらされながら 白昼夢 列車はコトコトと僕を運び 車窓は鉛色の空 無人駅で降りて 病院まで30分歩…

ある夏の日の記憶(神戸三宮駅周辺)

三宮駅で降りて 南京街を抜けて 異人館の坂道の途中 水辺で 子供たちが水浴び ロープウェイは風の丘駅を経由後 ハーブ園へ向かう 僕は異邦人 夢じゃない ある夏の日の記憶 三宮駅で降りて フラワーロードを抜けて メリケンパークへ 海辺で 恋人たちが語らい …