砂の絵

海辺で遊んでいたんだよ

そう僕ら笑っていたんだ

 

子供の頃の記憶は 砂の絵のよう

波にさらわれ 消えてく

子供の頃の記憶は 砂の絵のよう

風に吹かれて 消えてく

 

波間に 光る輝きも

やがて雲におおわれ 消えてく

空が暗くなったんだ

 

深夜に現れる スクリーンの 砂の絵

これもまた やがてはかなくも 消えてく

 

それでも 足掻いたり 藻掻いたりしているよ 

俯瞰しきれない何かが 深夜のスクリーンに映るから

それが夢なのか傷なのかは 分からないけど

 

今夜 彼女は何を見ているんだろう

今夜 僕は砂の絵を見ているよ

それでも 泣いたり 笑ったりしているよ