2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

群青

愛し愛される 幻想 染し染される 現実 世界がその表情を 変えても 彼女は希望を歌い 僕らはダンスを踊る なぜなら 世界は群青だから

一瞬と永遠について

琥珀色の風が ライ麦畑を撫でる黄昏 その上で 青と黄色が混ざる 緑色の空を見て 嗚呼 僕は生きているんだな 緑色の空の上で 空と宇宙の渚から 星屑が 雪のように 静かに柔らかく 君の肩に 嗚呼 僕ら生きていくんだな

neurotic summer

炎天下 アスファルトの上 僕は 落とし物が見つからない 探し物が見つからない 記憶はいつもあやふやで ラプソディーにかき消され 君の声が聴こえない 曖昧な足取り 駅前開発により区画整理された埋め立ての街で 監視カメラが僕を見ている 隠れる場所がない …

始まりの声

無邪気な空が無慈悲な空に 仰いだ尊さが終わりの儚さに 非日常に日常を見る 日常に非日常を見る 何度目かの始まりの声が聴こえ 無慈悲な空が無邪気な空に

冬から春へ

2両編成のローカル列車 16歳の冬の日 駅までの道を歩く 学校に行けなくなり 皆とは違う生き物になって 乗り換えで1時間に2本のローカル列車を待つ 奇異の目にさらされながら 白昼夢 列車はコトコトと僕を運び 車窓は鉛色の空 無人駅で降りて 病院まで30分歩…

ある夏の日の記憶(神戸三宮駅周辺)

三宮駅で降りて 南京街を抜けて 異人館の坂道の途中 水辺で 子供たちが水浴び ロープウェイは風の丘駅を経由後 ハーブ園へ向かう 僕は異邦人 夢じゃない ある夏の日の記憶 三宮駅で降りて フラワーロードを抜けて メリケンパークへ 海辺で 恋人たちが語らい …