ゴールドムーン
天気読みをする彼女
山と海と空は水で繋がっている
そうかもしれないな
そんな世界を黄金の満月が照らす
僕は小舟で河を下る途中
僕が月を見ているのだが
月が僕を見ているような
何だか見守られているような
小舟はゆっくりと河を下り
やがて海へ出る
潮は満ち 潮は引く
柔らかな月光に包まれて
僕は水に浮く
そこは始まりであり
そこは終わりであり
天気読みをする彼女とゴールドムーン
brand-new-letter
外壁に蔦が絡まるビルの2階
老舗の珈琲店 気難しいマスター
何時もエリックサティが流れてる
アイリッシュコーヒー プリーズ
何だかとても 疲れていたけれど
窓際で 陽光を浴びて輝く
葉脈を眺めていたら
ちょっと幸せな 解像度
まだ 見える まだ 聴こえる
古い店での brand-new-letter
ps ジャンピングシューズを買ったよ
久しぶりに会おうよ
ミツバチとエトセトラ
豪い雨に降られ
酷い暑さに項垂れ
熱い波にさらわれ
厳しい視線に晒され
強い風に煽られ
時間に追われ
ニュースを見てる
希望のメッセージを送れないな
希望のメセージが届かないな
路上でミツバチが死んでいる
Lost Sky Diary
天空を失った 僕ら
空を仰げない
それでも 見えないシャッターで
閉ざされた この街で
地べたを這いつくばって
這いずり廻って
スペースを見つける
フリースペース
そこを拡張することが
2021年夏 8月の課題
問題は山積み
宿題は手付かずだけれど
想像してみる
ほら 解放区だよ
天空を失った この夏のDiaryを綴るよ
僕らの